AGA治療における内服・外用薬
AGA治療を専門に行う病院では、ひとりひとりの症状に応じた治療法を提案しています。薄毛やハゲの進行状況にもより一概に言えませんが、診察・検査(血圧測定、採血検査など)の結果、問題がなければほとんどの場合「内服・外用薬」での治療となり、その後の経過や本人の希望等によって「メソセラピー」や「HARG療法」などの治療となるのが一般的な流れです。
※薄毛やAGAの進行状況に応じて治療の流れは異なります。詳しくはAGA治療を希望する病院で相談してください。
AGA治療 内服薬
フィナステリド
日本でフィナステリドは、「プロペシア」という商品名でAGA(男性型脱毛症)の治療薬として2005年10月に厚生労働省の認可を得て販売を開始しました。プロペシアの処方には医師の診断が必要となります。
フィナステリドは、DHT(ジヒドロテストステロン)という髪の成長を妨げる原因物質を抑えることで効果を発揮し、薄毛、AGAの進行をくい止めらるという点では、3年の間に 98% の人に効果が認められました。また、半年で48%、1年で58%、2年では68%、3年で78% の人が髪が増え、髪の質(長さ、太さ)などが改善したという報告もされています。
副作用について
フィナステリドの副作用は大変低いとされていますが、性欲減退、勃起機能不全、肝機能障害、食欲不振などの副作用が報告されています。ただし、内服を中止すると症状は改善するので安心ですが、必ず医師と相談しながら内服するようにしてください。
AGA治療 外用薬
ミノキシジル
ミノキシジルは外用薬として、直接頭皮に塗布することで毛母細胞に働きかけ、毛母の細胞分裂を活性化させることで、発毛を促し髪の毛の成長を早める働きをすることが分かっています。ただし現時点では、頭頂部のみに効果が確認されていて、額の生え際の効果は確認されていません。
ミノキシジルは男性用発毛剤(第1類医薬品)「リアップ」として大正製薬から発売されていますが、AGA治療の専門病院では、市販品よりも濃度の高いミノキシジルを患者さんの症状に合わせ処方することで発毛効果をあげています。
またミノキシジルは、フィナステリドと併用することで高い発毛効果が期待できます。ミノキシジルによって発毛を促進し、フィナステリドで脱毛を防止するといった併用治療は一般的に最も期待できるとAGA治療といわれています。