


AGA(男性型脱毛症)の治療を始めてすぐ、「抜け毛が増えた」「治療が失敗しているのでは?」と不安に感じる男性は少なくありません。
この現象は“初期脱毛”と呼ばれ、治療薬が正常なヘアサイクルに働きかけ始めたサインとして多くの患者に見られます。
初期脱毛とは、フィナステリド・デュタステリド、ミノキシジル(外用・内服)といったAGA治療薬を開始してから数週間以内に起こる、一時的な抜け毛の増加です。これは治療が逆効果なのではなく、乱れていたヘアサイクルが整い始める過程で起こる自然な反応です。
なお、初期脱毛は全員に起こるわけではありません。起きなかった場合でも、治療の効果が出ていないという意味ではありません。
髪の毛は「成長期 → 退行期 → 休止期 → 脱毛 → 再生」という周期(ヘアサイクル)を繰り返しています。

AGAでは成長期が短くなるため、細く弱い毛が増え、十分に成長する前に休止期へ移行してしまいます。
DHT(ジヒドロテストステロン)の影響が抑えられ、ヘアサイクルが正常化に向かう過程で
● 成長期に入る準備として弱い毛が押し出される
● 休止期にあった毛が一気に抜け落ちる
● 新しい太い毛が生えるスペースを確保する
この“入れ替わり反応”が、初期脱毛として現れます。
多くの患者では、治療開始後2〜4週間頃に抜け毛が増え始める傾向があります。
■ フィナステリド/デュタステリド → 比較的軽度
AGAの進行を遅らせる作用が主であり、ヘアサイクルへの急激な変化は少ないため。
■ ミノキシジル外用(特に5%以上) → 起こりやすい
直接的にヘアサイクルを「休止期から成長期へ」と移行させる作用が強いため。
■ ミノキシジルタブレット(内服) → 非常に起こりやすい / 強く出る可能性が高い
外用薬よりも体全体に作用しやすく、ヘアサイクルの変化が急激かつ強力になるため。
という違いもあります。
一般的には、1〜2カ月ほどで徐々に収まるケースが多いです。
初期脱毛が落ち着く頃から、「産毛が増えた」「髪にハリが戻った」といったポジティブな変化を実感し始める方もいます。
初期脱毛は、ヘアサイクルが成長モードへ切り替わるために起こる自然な段階です。
● 治療が効き始めたサイン
● 古い弱い毛が抜け、新しい毛が育ちやすくなる
● 長期的には発毛のプラスにつながる
このため、初期脱毛が起きたからといって治療を中断する必要はありません。
以下の場合は、通常の初期脱毛とは異なる可能性があり、医師の診察を受けることを推奨します。
■ 強い脱毛が3カ月以上続く
■ 円形脱毛症のような“局所的な脱毛斑”がある
■ かゆみ・赤み・痛みなどの皮膚炎症状を伴う
■ 市販薬を自己判断で併用している
症状が長引く場合は、他の脱毛症が重なっている可能性もあります。
初期脱毛が不安な時は、以下を意識すると治療を続けやすくなります。
● 抜け毛の増加は一時的
● 中断すると治療効果が得られない
● 睡眠・食事・ストレス管理が効果を後押し
● 気になるときは医師に相談しながら経過を確認
途中で治療をやめてしまうと、改善のチャンスが遠のいてしまいます。
AGA治療で生じる初期脱毛は、ヘアサイクルが正常化する過程で生じる一時的な抜け毛の増加です。
● 治療開始後2〜4週間で始まりやすい
● 1〜2カ月で落ち着く
● 全員に起こるわけではない
● 治療が効き始めているサイン
● 不安が続く場合は医師に相談を
初期脱毛を正しく理解しておくことで、不安に負けず継続的に治療を続け、薄毛改善の効果をしっかりと得ることができます。
